ハットバンドの飾り
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まず、前後を間違えないようにカウボーイハットを被ろう。一見、前後同じように見えるので要注意だ。カウボーイハットには様々な形があるが、普通、ブリムのシェイプが前が狭く、後ろが広くなっている。たまに、テレビのCMなどで前後を間違えている人を見かける。
内側のリボン
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ハットバンドの羽根やバックルなどの飾りを、左にくる様に被る。また、ハットの内側には、小さなリボンが付いており、これを後ろにして被る。
カウボーイハットは、おでこを隠して深く被ろう。眉毛のちょい上くらいが格好いい!眉毛の上に指1本か、1.5本程度あけるくらい。
○ 普通の被り方 |
× カッコ悪い被り方 |
撮影協力:北原 篤さん |
くれぐれも、おでこを大きく出した「あみだかぶり」だけは止めてほしい。間が抜けて、滑稽である。映画や芸能カウボーイ達のキザに決めたかぶり方が日本では正当と広まってしまったのだろうか。あみだかぶりでは、乗馬の時、直ぐに風で吹き飛ばされてしまう。つまり、正しいカウボーイのかぶり方ではないのだ。
また、あご紐(Stampede String)は普通付けない。ない方がいい。自分に合ったハットを正しく被っていれば、乗馬でもめったに飛ぶことはない。もし、乗馬の外乗などで飛びそうで気になるときは、後付けできるあご紐が売られているので、つけてみてもいいだろうが、普通はStampede(馬の爆走)でもしないかぎり要らない。あご紐が取り外せない場合は、後頭部に垂らしているのはおしゃれだ。くれぐれも頭の上で結ばないように。馬鹿みたいだ。
ロデオなどでの国歌の演奏中では、アメリカ人達はハットを脱いで胸に当てる。この時は、敬意を表して我々も最低ハットを脱ぐくらいのことはしよう。教会に入ったときも同様に脱がないとまずい。
カウボーイは、ハットを朝起きたときに最初に被り、夜寝る直前に最後に脱ぐものと言われ、カウボーイハットだけは、教会や国歌の演奏中を除いて、建物の中や食事中など多くの場所で被ったままでいることが認められているとアメリカの本にも書かれていたりする。が、実際には、レストランなどでの食事の席で現代カウボーイ達は脱いでいる。日本では脱がないことが多いが、アメリカの観光牧場(Dude Ranch)のレストランでは脱いでいるので注意しよう。ただし、バーなどのカウンターでお酒を飲んだり、軽食を取るのには被っておいて良い。
そこらへんの見極めは日本人には難しいので、その場の人に聞くか、周りを見て判断し、迷ったら大抵の場合、脱いだ方がいいだろう。
日本では、カントリーのライブハウスに行くのに紙袋に入れて持って行き、会場に入って被る姿を良く見かける。ウエスタンはコスプレじゃあないんだから、街中でハットを被るのが恥ずかしいんだったら、ハットはやめたほうが良い。