サイズがぴったりあったハットは、乗馬でも脱げない。カウボーイハットは、頭にフィットすることで脱げにくくなっているので、サイズ選びは重要である。本物のカウボーイハットは固く、容易に変形しないので、サイズは慎重に選びたい。
最初のハットを買う時は、いろんなサイズのハットを実際に被って試そう。それから、2つ目のハットを買う目安のために、自分のサイズを覚えておこう。靴と同様、メーカーやモデルによってフィット感が違うので、できれば毎回被って試したい。
ハットのサイズは、その内側(頭が入る部分)の大きさが、以下のようにインチとその分数で表され、ハットの内側にサイズ表記の紙が挟んである。1/8インチ刻みになっている。「7と1/2」は
"seven half"と発音する。
サイズ |
6 1/2 |
6 5/8 |
6 3/4 |
6 7/8 |
7 |
7 1/8 |
7 1/4 |
7 3/8 |
7 1/2 |
7 5/8 |
7 3/4 |
7 7/8 |
8 |
センチ |
52 |
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54 |
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56 |
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頭にすっぽりとはまった感じがして、頭を振ってもぐらつかず、頭を下に向けても落ちないのが良い。脱げやすく感じた場合は、大きすぎるのではなく小ささ過ぎて入らない場合もあるので、一度ひとつ大きいサイズを試してみても良いだろう。被るとブリムが変形するのは小さすぎるので良くない。
自分の頭に合う、合わないは一概にサイズだけではなく、ハットの内側(頭が入る部分)の形にもよる。形には、Long Oval、 Round Oval といった種類があり、異なるサイズだけでなく、この形を選ぶ必要がある。
Round Ovalは丸に近く、Long Ovalは、前後方向にやや長い。 Round Ovalの人がLong Ovalを被ると、左右は合ってもおでこがぴったりとせず、前後にぐらつき易い。
日本人はRound Ovalが合う人が多いようだが、アメリカ人にはLong Ovalが合う人が多いようで、アメリカのショップにはあるのは、ほとんどがLong Oval だ。Round
Ovalは、マークを付きで売られている。Round Ovalは非常に少ないが、あるかどうかお店の人に聞いて、一度試してみるのがいいだろう。
形が合わなかったり、適当なサイズがない場合は、やや大き目なハットの方が良い。小さ目のハットを被ると、左右に伸び、ブリムが大きくゆがんでしまう。特に後ろが大きくゆがみ、本人だけでは分かりにくいので、被ったときと被らないときでブリムに変化が無いか、誰かに見てもらった方が良いだろう。
ちょうどいいサイズがない場合、やや大きめのハットを買い、左の写真のように裏に細長いスポンジを挟んで調節することができる。この調整は、普通ハットを買ったショップでやってくれる。
また、自分でも簡単にできる。アメリカでは専用のスポンジを買うことも出来るが、日本では「ふすまの隙間テープ」等として東急ハンズや日曜大工店(DIY)などで入手できる。ふすまの隙間テープには裏にシールがあるが、ハットの裏に挟むだけで、シールははがさない。
ショップでハットを買ったとき、後で調整する為にスポンジを余分に貰っておいてもいいだろう。入手できない場合は、あまり快適ではないが新聞紙などを折って入れておく手もある。
また、自分の頭にあわせてハットをオーダーする、オーダーメイドのハットもある。