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ウエスタン ホースマンシップ Western Horsemanship |
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他の競技が馬の出来を審査するのに対して、騎乗者の基本的な乗馬技術を審査するのが、このウエスタンホースマンシップ。
騎乗者の姿勢は良いか、扶助 (合図) は適切か、お尻は跳ねてないか(^^;)、など、競技者の実力がもろに見えてしまう、つらい競技です。落ち着いて普段の実力が出せるかどうか?
たいていは緊張しまくって、頭が真っ白になって、気がついたら終わってた、てな感じなんですけどね。
この競技は2つからなります。1つは 一頭づつ、定められたパターンに従って行う演技。もう一つは、RAIL WORK と呼ばれ、皆で一斉に馬場内をいっしょに走る、ウエスタン式の部班です。
マーカー (上の写真の赤い目印) が地面にいくつか置かれており、これらの側を、パターン図に書かれてある指示に従って進んでいきます(予め渡されたパターン図を覚えておかねばなりません)。たとえば、あるマーカーまで駆歩で進み、そのマーカーが馬の肩(前脚の付け根)にかかるとスピードを落として速歩にするなど。これらの指示はクラスの難易度によって異なります。
このパターンが思っている以上にかなり短く、走ったかと思うと、すぐに止めて自転(後肢旋回)しなきゃいけない...。ちょっと間違えて、パニックになってる間に終わり。落ち着かないと、あっという間に終わってしまいます。最後の後退も、正確に6歩だけで止めるのも難しい。また、駆歩のあるパターンだと、指示にある、手前を間違っただけで、入賞は絶望的。かなりシビアな競技です。
アマチュアクラスのパターンの例
Drawn by Kazuyuki Tsugeshita.
解説
競技者には、上記のようなパターン図と説明文が渡されます。
動作は馬の肩がマーカーに来たときに、きっちり行います。
これはウエスタンプレジャーに良く似ています。ただし、ウエスタンプレジャーは馬の出来を審査するのに対して、こちらはあくまでも騎乗者の乗り方が審査されます。
競技者全員が馬場に馬に乗って入り、ジャッジの指示に従って、蹄跡(柵沿い)を同じ方向に動きます。ジャッジの
という指示に従って動きます。
指示が出たからといって慌ててすぐにする必要はなく、 自分の馬のペースで行います。馬に自然さを求めるウエスタン乗馬の特徴です。また、ブリティッシュ式の部班とは異なり、一列になる必要はなく、追い越したければ、追い越してもかまいません。ただし、他の馬の直前に出るなど、進路妨害してはいけません。