リアルウエスタン > ロデオ > 日本のロデオカウボーイ > 芝原 仁一郎

Chasing The Dream - 芝原 仁一郎

Written by Jin'ichoro Shibahara. 芝原仁一郎


シーズン 2007
2007年 2月19日(金) カナダの冬

リアルウェスタンの読者の皆様へ

昨年秋以来、ケガの目的でカナダのサスカチュワン州に滞在してきましたが、いよいよアメリカに戻ることにしました。回復具合ですが、「完全に治った」とは言い難い箇所があります。骨盤、左肘、右肩は大丈夫ですが、左ひざにはまだ違和感があります。歩行の際には問題ありません。ただ、座った状態から立ち上がるときに、皿の右上あたりが痛みます。何も無いはずのところに何かあって、動かす時に邪魔されているような感覚です。

昨年12月からトレーニングを開始してきましたが、1月の途中で一度、下半身のトレーニングを中止し、上半身、体幹(コア)、ボールを使ってのバランストレーニングだけ積んできました。その後、下半身に関しては、今月に入ってから再度、自重と軽量の負荷とでのリハビリを始めました。それと並行して、寒い時期ですが、サドルをつけないで馬(bareback horse)に乗っています。馬の脚の運びとブルのそれとはほぼ同じなので、馬の肩のあたりに自分の太ももの内側をあて、馬の前脚の運びを自分の脚で感じるというのが目的です。馬の背に座らずに、股で乗る感覚を養うには、サドルつけるよりも無い状態が向いていると思います。それと、普通のロープをブルロープに見立て馬の胴に巻き、ブルライディングと同じ姿勢をとりながら、友人に自由に馬を動かしてもらい、その動きについていくという練習もしています。私は乗馬に詳しくないので、“ホースマン”であるその友人からきちんとした“乗馬”も教わりながらの練習です。ただ、屋内のアリーナがあるとはいえ、最高気温がマイナス20℃前後の日々が続いているので、せいぜい1時間から2時間程度です(笑)。

この4〜5ヶ月の間、その友人の家でお世話になっているので、トレーニングの合間に何か私にできる事をしようと思い、料理を担当する事にしました。日本にいる間は常に飲食業に携わってきたので、料理には興味がありましたし、これだけ長いこと独り身でいると、自然、料理せざるを得ない状況が続いていたので(笑)、私がほぼ毎日つくりました。カンタンな和食、カンタンな中華、パスタ、スープやシチュウ、チリなどの煮込みモノ、オーブンがあるので、ローストや、マフィン、クッキー、パイやタルト、ベイクド・チーズケーキなどなどです。ここまで読まれて、「意外!」と思われる方がほとんどだと思いますが、実は“料理好き”です。

おそらく、3月末おそくとも4月上旬から本業に戻ります。すでにPRCAの春のスケジュールは発表されていて、4月にカリフォルニア州で集中して開催されるので、このあたりから参戦していこうと考えています。第一に、ユタに戻り次第、以前から私を診てくれているフィジカル・セラピストに膝の状態を診てもらい、その結果を踏まえて今後のスケジュールを組み立てる予定です。

今年の日本は暖冬と聞きましたが、カナダも一応“暖冬”らしいです。季節の変わり目をあまり感じずに“春”が来そうですが、皆様も体調を崩さぬよう、お気をつけて。それでは。

2007年 晩冬
 芝原 仁一郎

カナダの風景
Photo by Jin'ichiro Shibahara

*小話*

サスカチュワン州に訪れたことのある方がどれくらいいるか分かりませんが、おそらくそれほど日本人の方に知られている州ではないと思います。それでも、州中部にあるサスカトゥーンという、州で一番大きな街に札幌から移住されたという女性が、とある雑誌にお雑煮と昆布巻きのレシピを紹介していました。州都であるレジャイナにある巨大なスーパーマーケットに行くと、味噌やそばなど、和食の材料もあります。いろいろな国から移住してきたと思われる人々がここに買い物に訪れていて、それなりに多種多様な食材がそろっています。積極的に世界中から移民を受け入れているこの州の様子が垣間見えます。

もうひとつ。週末もっとも忙しいと思われるバーのひとつに“The Pump Roadhouse”(通称パンプ)があります。ロックやカントリーのライブが毎週末あり、地元の女性と仲良くなりたいならココでしょ。レジャイナを訪れた際は、是非!!


Real Western
Copyright © 2007 Real Western All Rights Reserved.
無断転載禁止